ブラシレスモーター考察(実走編)

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前回の予告通り、今回はブラシレスモーター「実走編」を紹介します。

まずは、比較としてブラシモーターでの走行を行ってみます。
走行は、いつもおじゃましている某サーキットで行いました。

使用したモーターは、ヨコモ製T-MAX MAXストック23T STです。ギア比は5.72(スパー103T/ピニオン36T)に設定し、
バッテリーはインテレクト4200を5Aで充電して使用しました。





結果は、8分間で41周、ベストラップは11.35秒となりました。

およそ7分半経過時からパワーダウンが始まり、およそ9分で走行終了でした。
平日で走行台数もそれほど多くありませんでしたが、平凡なタイムですね…。(あまり速くなくてスミマセン)






そして肝心のブラシレスモーターですが、皆さんご存知の通りブラシレスモーターはブラシとコミュテーターの接触がありません。
ということは、そこで発生する物理的な抵抗もブラシ付きモーターと比べて少ない、ということになります。
このことがどのくらい結果に影響してくるか、興味深いところです。





とりあえずブラシレスモーターのKV値を考慮して、通常の23Tモーター使用時よりピニオンギアを
2枚小さなものに変更、ギア比を6.05(スパー103T/ピニオン34T)に設定しました。
バッテリーはブラシモーターで使用したものとほぼ同程度のインテレクト4200です。

結果はというと…
8分間で41周、ベストラップは11.40秒となりました。(これまた微妙なタイムですね…)
トータルタイムは若干ですがブラシモーターに遅れをとりました。




ただ、ブラシモーターで見られた後半のパワーダウンは感じられず、レース時間相当の8分間はほとんどパワーダウン無しで走りきり、
9分過ぎた頃からパワーダウンが始まり10分で走行を終了させましたが、若干バッテリーの残量に余裕がありました。

更に特筆すべき点として、「コーナーリング中の車の転がりのよさ」が挙げられます。
これは前述の「物理的な抵抗がブラシ付きモーターと比べて少ない」ということに起因していますが、正直言って想像以上でした!
ブラシモーターでは、スロットルをオフにすると、モーターによって程度の差こそあれ、ニュートラルブレーキがかかります。
しかしブラシレスモーターは、このニュートラルブレーキがほとんど感じられません。従って、コーナーリング中の失速感はかなり
少なく、スムースに旋回していきます。これは速く走るには、とても有効な武器になります!
唯一難点を挙げるなら、走行を終了してクルマをピットロードに戻す時クルマが転がりすぎて、ついオーバーランしてしまうという事くらいです(笑)

今回は、時間の都合でブラシレスモーター使用時のギア比を煮詰めることが出来なかったので、若干ブラシモーターが優位に立ちましたが
おそらくギア比やESCの設定を煮詰めることで同等に走ることが可能だと思われます。
操作感覚もブラシモーターとほとんど違いは感じられず、ブラシレスモーターへ移行しても全く苦労はしませんでした。
そして何より、コミュの研磨やならしといったことが必要ないので、バッテリーさえ充電完了していればどんどん走行できるというのが魅力です!
ブラシレスモーターのターン数も各社から多数発売されているので、自分の楽しみ方に合ったモーターも見つけ易いはずです。
ドリフト派やパーキングロット派の方から、レース派の方の普段の練習走行まで、かなり有効なアイテムだと思います!
皆さんもいかがでしょうか?


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