BD8 2018 走行&セッティング編 その4

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少し時間が空いてしまいましたが、前回までに「そこそこの安定感」と「そこそこの回頭性」を得ることができました。
今回はそれらをさらに一段高いレベルで求める方向のセッティングを行います。

おさらいで前回までに変更してきたポイントを纏めておくと…
 ・リヤアッパーアーム高さ変更(バルク側・リヤハブ側それぞれ1mmかさ上げ)
 ・アッカーマン比変更(ステアリングリンクのタイロッド取付け部に1mmスペーサー追加)
 ・リヤギヤデフオイル変更(#7500/1.1g → #5000/1.1g)
以上です。よくよく見てみると、大した変更はしていませんね(笑)
ただ見方を変えれば、たったこれだけの変更でもマシンの挙動は大きく変化する、という事でもあります!

さて、ステアリングの初期反応はちょうど良い感じになっているので、今度は「ある一定速度・一定舵角下での回転半径」を調整していきます。
私個人の感覚ですが現状のマシンでは、各コーナーでステアリングを切った量よりも、少々回転半径が大きいような感じを受けます。
当然ステアリングを切り増せば回転半径は小さくなるのですが、それでは私の操作感覚とシンクロしません。

そこで変更したのが、「キャンバー角」です。





まずはフロントのキャンバー角だけを、現状のネガティブ1.0度から1.5度に増やしてみました。
すると、マシンの回転半径が小さくなり、ステア操作とマシンの挙動での感覚的な誤差も少なくなりました。
前後のグリップバランスも良好です!

そこで今度は更にキャンバー角を0.5度増やし、前後ともネガティブ2.0度に変更してみたところ
前後のグリップバランスはそのままに、よりステア操作とマシンの挙動のシンクロ感がアップしました!






参考までに、前後ともネガティブ2.5度、更に3.0度と試してみましたがあまり変化は見られず、3.0度に至っては却ってステアリングの反応がダルくなってしまいました。
この辺りは走行させるレイアウトや路面状況によって左右されると思うので、皆さんも色々試してみてください。







ベストラップ的には10.740秒と、これまた誤差の範囲内ですね(笑)
ただ、送信機の操作とマシンの挙動のズレはないので、ラクに走行できます。
各ラップタイムのツブは揃え易く感じます!






さてさて、いくら平日で走行台数が少ないといっても私の他にも数台走行されているお客様がいらっしゃったので、徐々に路面コンディションが改善されてきました。
すると今までは特に問題なかったのですが、低速コーナーの進入でリヤだけがインリフトする様になって、不意にリヤグリップが抜けることが起こりました。
どうしたものか?と思い、マシンの走りをよく観察してみると、どうやらリヤがロールし過ぎてインリフトしているというよりも、
逆にロールが抑制されてサスが沈まずにめくれ上がってるように見えました。

マシンがこのような動きをするときは、経験上ロールセンターを下げると好結果が得られるので、
まずはリヤアッパーアームのバルク側・リヤハブ側取付け部のスペーサー量をキット標準に戻してみましたがあまり印象はよくありません…。
それではと、今度はバルク側はキット標準、リヤハブ側だけに1mmスペーサーを入れた状態にしてみましたが、これまた微妙…。
仕方ないので、結局バルク側1mm、リヤハブ側1mmに戻し、他でロールセンターを下げることにしました。

ではどこでロールセンターを下げたのかというと…






サスマウント下スペーサーの厚みの変更です!
キット標準状態では、リヤサスマウント前側・後側とも、1mm厚のスペーサーが挟んでありますが
それをそれぞれ0.5mm厚に変更し、ロールセンターを下げてみました。








どうやら今回は、この変更がばっちりハマったようで、インリフトが抑えられるようになっただけでなく、
リヤが安定しつつも「コンパクトに丸く」コーナーリングできるようになりました!
全体的なマシンの動きとしてはかなり私の好みにマッチしており、高速・低速の各コーナーでも非常にバランスよく感じます!





路面状況の改善も相まって、一気にタイムが縮まりました!

ベストラップは大幅に短縮されて10.590秒、各ラップタイムも10.6~10.8前後で
とても安定して走行できます!平日としては上出来ではないでしょうか(笑)
(各ラップタイムの写真も撮ればよかったのですが、すっかり忘れてました…)







さて、今回まで4回に渡り「走行&セッティング編」と題して、お付き合いいただきました。
ご覧いただいたように、実際はそれ程面倒な作業をせずとも、かなり思った通りに動くマシンに仕上がりました!
たった0.5mmのシムの厚みの違いでも、マシンの動きは大幅に変化するのがとても興味深いですね!

皆様も、自分好みのマシンに仕上げるべくチャレンジしてみてください!ありがとうございました。


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