BD-7 2015 組み立て その2
第2回目は、駆動系の組み立てについて紹介したいと思います。
足回りについては主に旋回性能に影響する部分でしたが、駆動系はマシンの転がり・立ち上がり・トップスピード等にも影響します。
技術的な差・パワーソースの性能差が少ないレースにおいて、ロスなく駆動力を伝えられる事は大きなアドバンテージとなり得ます。
また何といっても、気持ちよく加速していくマシンは、走らせていてとても楽しいです!
という事で、早速組み立てに入りたいと思います。
まずは、フロントソリッドアクスルの組み立てです。
パーツ構成はいたってシンプルです。
説明書に従って組み立てれば特に問題はありません。プーリーにソリッドアクスルを取り付けるビスは、少しづつ均等に締めてください。
ここでひと手間かけます。
ジョイントカップを取り付ける部分(白矢印部分)にシューグーを塗布します。
この部分は意外とガタが出るので、思い切ってガッチリ固定してしまいます。
シューグーはクリーナースプレーを吹きかけると容易に剥がれるので、いざ分解するときも問題ありません。
後はジョイントカップをはめ込み、ピンを差してシューグーが固まるのを待てばOKです。
次にセンタープーリー部分の組み立てです。
まずは、メインギアアダプターにスパーギアを取り付けです。
ビスを締めるときは、対角線順に少しずつ均等に締めていきましょう。(ビスを締める時の基本ですね)
その後、メインギアアダプターとドライブプーリーが嵌る六角部分(白矢印部分)に、これまたシューグーを塗布します。
この部分は、スロットルのON/OFF時にかなりの負荷が掛っていて、六角のカドがすぐに丸くなってガタが大きくなります。
ガタが大きくなると、スロットルONの時にマシンが非常に不安定になってしまいます。
パーツの寿命も延びるので効果は大きいと思います。
メインギアアダプターとドライブプーリーを組み合わせて、シューグーが固まるのを待てばOKです。
次は、リアギアデフです。
特に特別な工程は施していません。説明書に従ってもらえれば問題ないと思います。
まずはギアケースを開けて、オイルを注入します。
オイルの分量は様々な意見があると思います。
人によっては、デジタル秤を使って0.1g単位でキッチリオイルの量を決めている人もいます。
私の場合はギアデフシャフトがギリギリ全部オイルに浸かる程度まで入れます。テキトーでスミマセン…。
この後、蓋をしてビスで止めれば完成です。
蓋を閉めた時、ビス穴からオイルが溢れてくるようだとオイルの分量が多すぎるので、少しオイル量を減らすと良いでしょう。
前後ユニバーサルシャフトです。
既に組みあがった状態でパッケージングされていますが、グリスアップの為に一度分解します。
ユニバーサルボーンのカップリングを組み付ける部分に、タミヤのアンチウェアグリスを塗ります。
塗りすぎるとユニバーサルの動きが重くなってしまうので、少量を伸ばすように塗ってください。
説明書の指定通りブラックグリスでも良いのですが、アンチウェアグリスの方が粘度が高く、
耐久性も高いので私はアンチウェアグリスを愛用しています。
この後、分解したときとは逆の手順で組み立ててください。
M3×2.5セットスクリューにネジ止め剤を着けて固定すると、ピンが抜けるなどのトラブル防止になります。
因みに今回私はフロントユニバーサルをオプションの「Cクリップダブルジョイントユニバーサル」に換装しました。
ノーマルのユニバーサルと同様にグリスアップしておきます。
ステアリングの初期反応と、旋回中のマシンの転がりは断然ダブルジョイントの方に軍配が上がります。
ワンランク上の旋回性能を求める方におすすめです!
次回はメインシャシーに、ドライブトレイン・足回りなどを組み付けていきたいと思います。