BD-7 2015 組み立て その1
期待のニューマシンBD-7 2015が遂に発売になりました。
先日行われたIFMAR世界選手権ISTCクラスで優勝を飾るなど、早くもその性能を発揮しています。
そこで既に購入済みの方、さらには購入予定の方の参考になればと思い、組み立てのポイントを紹介してみたいと思います。
これから紹介していくポイントはBD-7 2015だけでなく、他のマシンにも応用可能な点もありますので、参考にしていただけたら幸いです。
それでは早速組み立てに入ります。
基本的に組み立て説明書の手順には従っていないのでご注意ください。組み立てに慣れていない方は説明書の手順に従って、ゆっくり組み立ててください。
まずは、カーボンパーツのエッジ磨きです。
カーボンパーツの断面を400番程度の紙ヤスリで磨いてください。
切り出したままのカーボンパーツのエッジはとても鋭利で、手指を切ってしまう場合があります。自分がケガをしない為なのはもちろん、
レース時などに横転したマシンを復帰させてくれるマーシャルの方等にケガをさせないためにも必ず行ってください。
以前はこの後、剥離防止のため断面に瞬間接着剤を流して目止めするのがスタンダードでしたが、最近はそこまでやる人は少ないようです。
カーボンシャシーのねじれ剛性が変化してしまうのを避けるのが理由のようですが、私にはその微細な差は判りません(笑)
今回は、最近のスタンダードに従って紙ヤスリで磨くだけにしておきます。
前後ダンパーステーも忘れずに!
グラステープを通す穴は、まず鉄ヤスリでエッジを落としてから更に紙ヤスリで磨きます。
この部分の作業を怠ると、グラステープが切れて走行中にバッテリーが飛び出すという事になりかねません。
BD-7 2015ではこの穴にグラステープを通さないで固定できるバッテリーマウントが新規パーツで付属しているので
必須作業というわけではありませんが、念のためやっておくとよいでしょう。
次の工程は、足回りの組立です。
この部分は走行性能に直結する部分ですので、じっくり納得がいくまで丁寧に組み立ててください。
まずは前後ロアサスアームのバルクヘッド側、サスピンの穴を3mmストレートリーマーで軽く揉みます。
こうすることで更にガタが無く、且つスルスル動くサスアームになります。
やりすぎると穴が微妙に広がってしまい、ガタが出るようになってしまうので注意してください。
次にCハブ・リアハブキャリアの取り付け部分です。
この部分は、無加工で仮組みするとと若干動きが重い状態でした。
そこで、鉄ヤスリで少しづつ面取りをしていきます。この部分も、一気に削りすぎるとガタガタになってしまうので
少し削っては組み付けて、また削っては組み付けてと根気よく調整してください。
ガタがなく、Cハブ・リアハブキャリアがスムーズに可動するようになればOKです。
次に、フロントナックルのキングピンを取り付けるネジ穴の下準備です。
Cハブに取り付ける際に、どうしてもキングピンが曲がって締め込まれてナックルの動きが重くなってしまいがちですが、
予めネジ山を切っておくことでそういったトラブルを回避できます。
キングピンを使って穴の深さ半分程度までネジ山を切ります。
但しネジ山を切る時は、キングピンがまっすぐに入っていくようにしてください。曲がってネジ山が切れてしまうと、
フロントナックルがスムーズに動かなくなってしまうので注意が必要です。
後は説明書に従い、ピローボールやツイックスクリュー、スタビロッドなどを取りつけて完成です。
これで、ガタなくスムーズに動く足回りの完成です。
地味で手間のかかる作業ですが、効果は絶大です。
最初にも述べましたが、じっくり納得がいくまで丁寧に組み立ててください。
次回は主に駆動系の組み立てポイントについて紹介したいと思います。