BD8 コンバージョンキット組み立て その1

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2016年8月に中国で行われたIFMAR世界選手権ISTCクラスで、ヨコモBD8プロトタイプが見事チャンピオンに輝きました。
そして先日、その製品版である「BD8 2017ブラックシリーズ」が発売になりました!
そこで今回も、既に購入済みの方や購入を検討している方の参考になればと思い、何回かに分けて組み立て解説を行ってみたいと思います。

ところでこのBD8、ご存知かとは思いますが、アスファルト路面向けのカーボングラファイトシャーシ仕様とハイグリップカーペット路面向けのアルミシャーシ仕様があり、
コンバージョンキットも同様にカーボンシャーシ仕様とアルミシャーシ仕様が発売されています。






今回私が手に入れたのは、カーボングラファイトシャーシ仕様のコンバージョンキットです!
個人的にはBD7 2016がとても良く走ってくれているので、様子見という事でフルキットではなくこちらを選択しました。
ですが、セット内容や組み立ての手間を考慮すると、フルキットの方がお得かな?なんて思いました(笑)






それではさっそく組み立てを始めましょう!
相変わらず組み立てマニュアルの手順には従っていませんのでご注意ください。
(ヨコモさん、ゴメンナサイ…)






まずは毎度おなじみ、カーボン板のエッジ磨きです。
400~500番程度の紙ヤスリで、カドを丸くしていくイメージで磨いていきます。
メインシャーシ・アッパーデッキ(フルキットの場合は前後ダンパーステー)ともしっかりと磨きましょう!

この作業を怠ると、カーボン板のエッジで手をケガすることもありますので注意してください!








更に、カーボン板の剥離防止の為、断面に瞬着を塗布します。
綿棒に瞬着を含ませ、断面に慎重に塗っていきます。

断面すべてに塗ってもかまわないのですが、
今回はメインシャーシのフロント部分とリヤ部分のみに塗布しました。





せっかくなので、BD7 2016のメインシャーシ・アッパーデッキとそれぞれ比べてみると…

      

形状の違いは明らかですが、一番右の写真で判るようにリヤ後側サスマウントの取り付け位置がBD7 2016よりも少し前になり、シャーシの後端が短くなっています。
これによりマシンのピッチング方向の動きに対して、シャーシ後端が路面と干渉しにくくなり、リヤサスペンションがより深く沈み込むようになると思います。
細かいところですが、結構走りに影響するのではないでしょうか。


さて、カーボン板のエッジ磨きと瞬着流しが終了したら、前後バルクヘッドの取り付けにかかります。










コンバージョンキットですので、BD7 2016からの移植になります。
せっかくなのでバラバラにして綺麗に汚れを落とします。

勿論、歪みや破損がないかもきちんとチェックします。












ここで、便利アイテムの登場です。

   

幅22mm、長さ400mmのアルミチャンネル材です。
BD7シリーズと同じく、BD8のバルクヘッド間の幅も22mmですので、バルクヘッド組み付け精度向上を目指して用意しました。







このような感じで、チャンネル材を左右ロワバルクで挟んで、
シャーシ下面のビスを仮止めしておきます。












次に皿ビスを使用してアッパーデッキをロワバルクに取り付けます。
(あまり強く締めすぎないように注意してください!)

皿ビスによるセンタリング効果で、アッパーデッキに対するロワバルクの正確な取り付け位置が出ます。











次に、大きめの洗濯バサミなどを使って、前後バルクを挟みながら
シャーシ下面のビスを少しずつ締め込んでいきます。

ビスを一気に締め込んでしまうと、ロワバルクが歪んて取り付けられたりしてしまうので注意してください!












これで、前後ロワバルクが一直線上にまっすぐ歪みなく取り付けられました。
バルクヘッド間もピッタリ22mmで揃ってます!













次に、クロスバルクも取り付けてしまいましょう。
ビスは対角線上に少しずつ締め込んでいきます。










さらに、前後アッパーバルクとダンパーステーを組み付けておきます。
アッパーバルクをロワバルクに仮止めした状態で、写真のようにダンパーステーを押さえながら皿ビスを締めていきます。

ダンパーステーが正確に取り付けられていないと、マシンの動きに悪影響が出てしまいます。
細心の注意を払って組み付けていきましょう!












スタビバーを取り付けてひと段落です。
これで、軽い駆動系を実現する基礎中の基礎の部分が出来上がりました!







いかがでしたか?今回はバルクヘッドの組み付けまでを紹介しました。
次回は、センタードライブトレインの組み付けに取り掛かろうと思います!


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