BD8 2018 組み立て編 その3

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 さて組み立て編その3では、マシンにとって最重要といっても過言ではない、「ダンパー」の組み立てを行いたいと思います!
この「ダンパーの組み立て」に関しては、様々な方法・ノウハウ・流行があり、困ったことにどれが正しいというものが無く、
エアレーションダンパーが良かったり、ダイヤフラム上にスポンジを入れて高反発にしたりと、その時々でいろいろ変化しています。

 しかしながら大まかに見ると、昨今のツーリングカーカテゴリーにおいては、反発力の無いダンパーが好まれている傾向にあるようです。
かくいう私も、フロントスプールのツーリングカーになってからは、どちらかというと反発力を低め、もしくはゼロ反発に設定する場合がほとんどです。

 ただし今後、「やはり高反発ダンパーの方が良い!」という事もあり得なくはないので(笑)
今回は私が「今現在」行っているダンパーの組み立て方法を紹介していきたいと思います。





まずは、ダンパーを組み立てるにあたり使用したOPパーツです。

もはや定番の、チタンコートショックシャフトとハイグレードOリングです。
ダンパーはスムーズに動作するのが大前提なので、ここは惜しみなく
高級パーツを投入しましょう!(笑)










まずは下準備です。
Oリングを一晩、ダンパーオイルに漬け置きします。

漬け置きせずに、シーリングにアソシのグリーンスライムを使う方法もありますが
ショックシャフトの動きが少し渋くなりがちな気がするので、いつもオイル漬け置きで組んでいます。

どちらが正しいというのはなく、最終的にショックシャフトがスムーズに動けばいいので、
自身に合った方法で組み付けるのが良いと思います。








ショックシャフトにピストンを取り付けます。
Eリングをはめ込む時に、飛ばして紛失しないように注意してください!

ピストン上下のガタもなく、ぴったりと組み付けられるので特に問題もありません。











ショックボディにシャフトを通す時にOリングを傷つけないように
ネジ山が切ってある部分にダンパーオイルを塗っておきます。

特にこの作業を行わなくても、おそらくはOリングを傷つけることはないと思いますが
昔からの習わしなので、とりあえずやっておきます(笑)











以前も紹介しましたが、ダンパーエンドの締め込みに、切れ味の落ちたニッパーや
100円ショップで売っているニッパーなどを利用すると便利です。











ダンパーエンドの締め込み量はノギスを使って正確に計測しましょう!
4本バラバラだったりすると、マシンの動きに悪影響を与えてしまいます。
セッティング次第では、前後の締め込み量が違う場合もありますが、
基本的に左右はキッチリそろえてください!

今回は取説通り、4本とも同じ締め込み量としておきました。










ダンパーオイルをシリンダーに注いでいきます。
とりあえずオイルは口切一杯、溢れない程度に注いでおきましょう。

作業時間短縮の為、エア抜きにはエアリムーバーを使用しています!











ダイヤフラムを被せる時に、真上から「ポトッ」と落とすように被せると、稀に空気が入ってしまいます。

写真のように、ダイヤフラムを斜め方向から滑り込ませるように被せれば
シリンダー内に空気が混入することはまずないでしょう!












ダイヤフラムを軽く指で押さえて、シリンダー上部に密着させます。
溢れた余分なオイルをふき取ってください。













ダイヤフラムの上にキャップエンドを載せ、キャップナットを締め込みます。
まずは完全に締め込まずに、仮締め程度にしておきます。













突然ですが、左はキャップナットの写真です。
分かりにくいかもしれませんが、小さな穴が開いています。

この小さな穴、いったい何のために開いているのでしょう?











キャップナット仮締め状態でショックシャフトを押し込みます。
写真のようにショックシャフトを押し込んだまま、キャップナットを少しずつ緩めていくと…











写真では分かりにくいのですが、
キャップナットの穴からシリンダー内のオイルが溢れ出てきます!

この溢れ出るオイル量でシリンダー内のオイル量を調整し、
反発力の強弱をコントロールするのです!

因みにこれが、キャップナットに穴が開いている正しい理由かどうかは分かりません(笑)



その後溢れたオイルを拭き取り、キャップナットをきちんと締め込み、ダンパーの反発力をチェックします。
反発力が強い場合は、再びショックシャフトを押し込んだ状態でゆっくりキャップナットを緩めオイルを溢れさせて…、と繰り返します。
これまたセッティング次第で前後の反発力を変える場合がありますが、基本的に左右の反発力はきちんと揃えておきましょう!
左右バラバラだと、左右で曲がり方が異なったり、最悪の場合、片巻したりしますので注意してください。






上記の方法で、たくさんオイルを抜けば反発力が弱く、
逆に抜く量を少なくすれば反発力が強いダンパーになります!

今回のダンパー反発力は、4本ともショックシャフトを完全に押し込んだ状態から
全ストローク量の大体40%くらい反発するように仕上げました。





このダンパーの組み立て方は、XRAY T4ユーザーの方にはお馴染ですね!
因みに、この組み立て方法が記載されているXRAY T4 2018の組み立てマニュアルが、
2017/12/21現在、セントラルRC様のサイトにおいて閲覧・ダウンロード可能ですので、興味のある方は参考にしてみてください!

この後、省略しましたがバンパーやボディマウントなど、残った小物の取り付け・メカ類の搭載を行います。
以上で組み立て編は終了し、いよいよ次回からは「走行&セッティング編」に移ろうと思います!
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました!


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