ブラシレスモーター考察

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最近、RC専門誌で「ブラシレスモーター」という言葉をよく目にするようになりました。
多くの方はご存知かと思いますが、ブラシレスモーターとは読んで字のごとく、ブラシ(とコミュテーター)が付いていないモーターの事で
新世代のパワーユニットとして非常に注目されています。

では、どのようにしてモーターが回転するのでしょうか?
詳しい説明は省きますが、ブラシレスモーター用のESCでモーターの電磁コイルの磁界をコントロールしてローターを回転させています。

このことは従来のブラシ付きモーターと比べて、非常にメリットがあります。

ブラシ付きモーターは、ブラシとコミュテーターが接触していることにより、物理的な抵抗と電気ノイズ、ブラシとコミュテーターの磨耗が発生します。
それを軽減する為コミュテーターの研磨やブラシ交換などのメンテナンスが走行のたびに必要となります。

しかし、ブラシレスモーターはブラシとコミュテーターがないので、これらのマイナス要因は発生しません。
つまり、メンテナンス・フリーなモーターなのです。

と、ここまでは専門誌によく書かれている事です。

注目度は高いのですが、使用している人をあまり見かけませんね。(少なくとも私がいつもおじゃましているサーキットでは…)
一部のローカルレースでは解禁されているところもあるようですが、多くのレースではまだ使用できないし
何よりも高価だ、というので導入をためらっている方が多いのではないでしょうか。

かく言う自分もその中の一人でした。
近年のブラシモーターは23Tストックといえども、以前とは比較にならないほど高性能になっています。
ただその高性能ゆえブラシやコミュの消耗が早く、メンテナンスもかなり頻繁に行わなければ、すぐに使い物にならなくなってしまいます。
もちろんそれはレースでの使用を前提とした場合で、通常のサーキット走行やパーキングロットでの走行では、そこまで神経質になる必要はありません。
それでも、それなりのメンテナンスは必要になってきます。

しかし「ノーメンテで高性能を維持できるモーター」が存在するなら、そっちの方が魅力的ですね!

最近はブラシレスモーター本体も専用ESCも各社から数多くラインナップされているので、選択の幅が広がりました。
上を見ればキリがありませんが、かなり低価格のものも発売されています。

そこで皆さんの参考になればと思い、実際に自分で購入・使用して、考察してみたいと思います。


まずは、購入したESCとモーターですが…

   

ESCはLRP製スフィアコンペティションTCスペック(当店販売価格24800円)とモーターは同じくLRP製イレイザー9.5R(当店販売価格5575円)です。
この2つのアイテムを選んだかというと、ESCはサイズとスペックが必要かつ十分であり、見た目も鮮やか(重要!)であるという理由からです。
ESCに関しては、安価なものを買ってしまい、途中でもっと高性能なものに買い換えるよりは結果出費は少なくなるので
なるべく上位モデルを選択したほうがよいと思います。(個人的な意見ですが)

モーターは普段私が楽しんでいるカテゴリーが23Tストックのツーリングカーなので、それに近いスペックをという理由で選びました。
メーカーの広告などによると、ブラシ付きモーターの23Tに相当するブラシレスモーターは各社とも13.5R辺りのモーターなのですが、
それだと回転数が7.2V時におよそ23000〜25000rpmとなっています。
現在のレース用23Tストックモーターは、ブラシのアタリをとるとトルク型で7.2V時におよそ30000〜31000rpm位は軽く回ります。
そのことを考慮して7.2V時に34000rpm程度(KV値4700)であるイレイザー9.5Rにしました。
また、ブラシレスモーターの中でも価格が安い、というのも大きな理由に挙げられます。
23Tストックモーターがおよそ3000円前後ということを考えても、かなりお買い得ですね。

次にシャシーへの搭載です。




モーターに関しては、ブラシ付き540サイズモーターとほぼ同等なので全く問題ありません。
ESCはその性質上、ブラシ付きモーター用ESCと比べてやや大ぶりになってしまいます。

左がヨコモのBDに搭載した写真ですが、特に問題なく搭載可能です。
昨今のメカスペースが狭い他のハイエンドツーリングカーでも同様だと思われます。

購入前はもっとキツキツでコード類がごちゃごちゃしている、というイメージでしたが
モーターコードをカットして効率的に接続すると、思ったよりスッキリしています。
実際にはモーターコードは更に短くすることも可能ですが
メンテナンス性を考慮して若干余裕を持たせています。




気になる重量面ですが、モーター単体ではむしろブラシ付きモーターより軽いのですが、
ESCが近頃の小型モデルと比べると重いので、ボディも含めた全装備重量は1555gとなりました。
(ボディを缶スプレーで厚めに塗装しているので、エアブラシ等で塗装すればあと10g程度は軽くできると思います)

しかし、今までBDのようなレイアウトの車はバッテリーの重量増加に伴い、どうしてもバッテリー側が重くなりがちだったので
かえって重量バランス面では適正な方向に向かったようです。
従って、実用面では問題ないと思います。

今回は、購入からシャシーへの搭載までを紹介しました。
次回は最も気になる「実走編」を紹介したいと思います。


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