オプションパーツのはなし 2

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 今回は駆動系オプションパーツの効果についてのお話です。
TT01を例にしていますが、ほかのシャシーでも応用が利くので
違うシャシーのユーザーの方も参考にしてみてください。

 まずは、ボールデフです。
TT01ではボールデフはオプション扱いですが、最近のツーリングカーでは標準装備の
キットも増えてきています。組み立てやメンテナンスは取説やボールデフのはなしを参考に
していただければ、問題はないでしょう。

 例えばギアデフの車を走らせていて、コーナーリング中に車体にかかる横Gで
イン側のタイヤがリフト気味になるとスピンしたり、コーナーの出口での立ち上がりが遅い
というような場合があります。(特にハイグリップ路面で顕著)
 これはギアデフの構造上、接地している側のタイヤにはトラクションが伝わらない
事に起因しています。ギアデフの内部に封入するグリスの粘度で調整することは可能
ですが、トラクションの伝達力を微調整するのは困難です。
 しかし、ボールデフはボールとデフプレートの摩擦により、リフトしたイン側のタイヤだけでなく
接地している側のタイヤにトラクションを伝えることが可能です。しかも、デフスクリューの締め込み加減で
トラクションの伝達力を微調整することも可能です。

 具体的な調整法ですが、低速コーナーは安定しているが出口で立ち上がりが鈍い、
又は高速コーナー入り口でリアが不安定な場合などは、デフスクリューを締めこんでいきます。
逆に低速コーナーの入り口や中盤で不安定、中・高速コーナーで曲がらない場合などは
デフスクリューを緩めると良い結果が得られると思います。ただし、ハンドリングに関しては
デフだけが要因ではなく、サスペンションのセットアップに起因する場合があるので注意してください。


 次は、フロントワンウェイユニットです。
フロントワンウェイは4WDの車のフロントデフに使用します。いわゆるハイエンドカーと呼ばれる
キットには標準装備されているパーツですが、TT01やミドルクラスシャシーではオプションパーツ扱いに
なっている場合が多いと思います。

 フロントワンウェイは、アクセルオフでフロントタイヤがフリーになり、アクセルオンでは
ワンウェイベアリングによって駆動力が伝わる仕組みになっています。
 この仕組みによって具体的にどのような効果が得られるかというと、簡単に言えば
トップスピードとコーナーリングスピードの向上です。フルタイム4WDは直線区間でフロントタイヤの
駆動力が抵抗になって、若干ですが最高速が頭打ちになります。同じ理由でコーナーリング時
も前後のタイヤにブレーキがかかり、失速気味になってしまいます。しかしフロントワンウェイを装着
することにより、直線ではフロントタイヤの駆動力を効果的に吸収し、コーナーリング時はフロントが
フリーになることでクイックで失速感の少ないコーナーリングが可能になります。

 しかし同時にフロントワンウェイのデメリットも存在します。
アクセルオフでフロントタイヤがフリーになると、ブレーキング時にブレーキはリアにしかかからなくなり、
リアタイヤがロックしやすくなるという事になります。つまり、ハードなブレーキングでスピンを誘発しやすくなるのです。また、若干直進性も低下します。
そして、路面グリップが低いところではステアリングの反応が過敏すぎたりして、コントロールが難しくなります。しかしこの事を理解していれば、グリップが
低いところではフルタイム4WDで走り、ハイグリップ路面ではコーナーは道幅をいっぱいに使ってアウト・イン・アウトで失速させずに走ることができます。
主にパーキングロットメインで遊ぶ方はフルタイム4WD仕様、サーキット走行メインの方はフロントワンウェイ仕様にすると良いと思います。


今回は駆動系パーツにスポットを当てて、簡単な解説をしました。次回もいくつかのオプションパーツについてお話したいと思います。


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