オプションパーツのはなし 3

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 今回はスタビライザーとアジャスタブルアッパーアームについてのお話です。

 

 まずは、スタビライザーです。TT01はフロントとリアそれぞれに対応したスタビライザーが
発売されています。シャシーによっては前後共通のスタビライザーセットを使うものもあるようです。

 ではスタビライザーにはどのような効果があるのでしょうか。
スタビライザーは左右のサスアームをバーで連結させ、ロールを規制する仕組みになっています。
したがって、ロールが規制されることによりコーナーリングスピードの向上とステアリング反応の向上
という効果が期待されます。
 例えば、サーキットを走行していて高速コーナーで曲がらなかったり、シケインの切り返しで
モタついたりといった経験はないでしょうか?これはフロントがロールしすぎてタイヤが踏ん張らないために起こっている現象です。こういった場合は、フロントにスタビを装着しロールを規制することで、
コーナーリング中にタイヤにかかる圧力を増加させ、高速コーナーでのアンダーステアは軽減され、
切り返し速度も向上します。
 また、低速コーナーの初期に車が曲がらなかったり、コーナーの立ち上がりにアクセルを開けるとリアが滑る場合があります。これは主にリアのロールが大きいことが原因となっている場合が多いと思います。このような時はリアにスタビを装着することにより、リアの動きを軽快にし、立ち上がりの時のタイヤのトラクションを路面に確実に伝えられるようになります。
 
 しかし、今まで述べたことはあくまでハイグリップ路面で走行した場合という前提になります。ではローグリップなパーキングロットではどうなるでしょうか?
ロールを規制することによりタイヤにかかる圧力が増加すると、その増加した圧力を受け止められるハイグリップ路面ではグリップ感が向上し好結果に
つながりますが、ローグリップ路面ではその圧力を受け止められずタイヤのグリップを失うことになってしまい、さらにアンダーステアがひどくなったり、
スピンを誘発したりとあまり良い結果には結びつきません。しかし、TT01のスタビセットにはバーの線径が異なるものが付属しているので、ローグリップ路面
でも線径の細いものを使用することによって走行性能を向上させることも可能になります。スタビを装着して車のふらつきが収まったがグリップ感が減った
場合は、一段階線径の細いバーに交換するといいと思います。


 次に、アジャスタブルアッパーアームの紹介です。
このパーツは、読んで字のごとくTT01のアッパーアームを調整式に変更するパーツです。現在各メーカーから発売されているRCカーキットの多くは調整式のアッパーアームを標準装備していますが、TT01はビギナー向けキットという性格上、組立工程を簡素化するためアッパーアームは固定長になっています。

 アッパーアームの長さを変更できるということは、キャンバー角を任意に調整できるということです。では、キャンバー角を変更できると、どういったメリットがあるのでしょうか。
 TT01を走行させていると、タイヤが偏磨耗してしてくる場合があると思います。走らせ方にもよりますが、多くの場合はタイヤのアウト側の磨耗が大きくなってしまうのではないでしょうか。キャンバー角が0度の場合、静止状態や直進時にタイヤは路面とほぼ垂直に接していますが、コーナーリング中に車が横Gで傾くとタイヤの接地面は変わって、アウト側がより多く接するようになってしまいます。それを調整するため、アッパーアーム長を短くしてキャンバー角をネガティブ側(車を正面から見てタイヤが「ハの字」になるよう)に増やしていきます。ただしネガティブキャンバーを付け過ぎると今度はタイヤのイン側が偏磨耗するようになってしまうので注意してください。丁度タイヤの真ん中が減っていくのが理想です。ちなみにオンロードカーではポジティブキャンバー(車を正面から見てタイヤが逆「ハの字」)になるセッティングはほとんどありません。

 他にはどんな効果があるのでしょうか。
コーナリング時のタイヤの接地面を変えられるということは、コーナーリング中にタイヤと路面との接地面積を最大にすることでグリップを高め、コーナーリングスピードを向上させられるということになります。例えば、車が全般的にアンダーステア気味なときフロントのキャンバー角をネガティブ方向に増やすことで、より曲がる特性になります。また、コーナーリング中にリアの滑り出しが速すぎるときは、リアのキャンバー角をネガティブ方向に増やすことでコントロールしやすくなります。ちなみにフロントにネガティブキャンバーをつけるとステアリングの初期反応は若干落ちる傾向にあると思います。また、先ほどタイヤの真ん中が減るのが理想と述べましたが、ハンドリングの好みは人それぞれなので一概にそうともいえません。あくまで理想なので、若干イン側に偏磨耗したりしても問題はないと思います。ただし極端に偏磨耗するのは良いとはいえないので、注意してみてください。  

 以上のように、スタビライザーとアジャスタブルアッパーアームは車のコーナーリング性能に大きく関係してきます。
どちらのパーツもさまざまな路面状況によって調整することで大きな効果を得ることができます。
ちなみにセッティングは人それぞれ感じ方が違うので、上に記してあることがどんな状況においても正しいとは限りません。
また、違う結果が出ることもあります。
皆さんも、いろいろとセッティングを変更して試してみて下さい!


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