BD8コンバージョン 組み立て その4
第4回目は、足回りパーツ群の組み立てを行いたいと思います。
コンバージョンキットなのでサスアームは流用になるのですが、せっかくなのでリフレッシュもかねて前後とも新品に交換しました。
基本的にパーツ構成自体はBD7シリーズから変化はありません。
パーツそれぞれを細かく見てみましょう。
まずは、フロントステアリングブロックから。写真の左側がBD7シリーズの物です。
タイロッドを取り付ける穴が1か所だけになっています。更には、ホイールハブの取り付け面がBD7シリーズより外側になっていますね。
次は、Cハブを見てみましょう!
まず目を引くのが、ユニバーサルが通る穴です。
BD7シリーズの物より穴が大きくなり、Cハブからステアリングブロックを取り外すことなく
ユニバーサルジョイントを引き抜くことができるようになりました。
メンテの際も上下のキングピンを取り外すことがなくなり、キングピンを締め込むネジ穴が緩くなりにくくなっています。
おかげで、「走行中キングピンが緩む→脱落・紛失」のトラブルが少なくなりそうですね!
またステアリングブロックの変更に伴い、キングピン軸が従来型よりも1mmシャーシよりになっています。
さらに、リヤハブキャリアも。
アッパーアーム取り付け穴が1か所になっている以外は、大きな変更点は無さそうです。
もしかしたら見逃しているだけかもしれませんが(笑)
前置きが長くなりましたが、早速組み立てにかかりましょう!
まずはアウターサスピンが通る穴が少々キツく感じたので、2mmのドリル刃を通して軽くモミます。
あまりやり過ぎると、穴が広がり過ぎてサスピンがガタガタになってしまうので注意してください。
アウターピンがストレスなく通るようになればOKです!
因みに、サスピンはクリーナースプレー等で油分を落としておくと
ハブキャリアやサスアーム類がスルスルと可動するようになります。
Cハブやリヤハブをサスアームに取り付ける際に、少し動きが渋い場合があるので
サスアームを少し削ってクリアランスの調整をしましょう。
この時も、「削っては仮組み」を繰り返して、念入りに調整してください。
(こちらを参考にしてみてください)
フロントステアリングブロックの、キングピンが締め込まれるネジ穴の下準備も忘れずに!
キングピンを使って、穴の半分くらいの深さまでネジ山を切ります。
キングピンが穴に対してまっすぐに入っていくように注意しながら作業を行ってください。
BD8はCハブにステアリングブロックを組み付けた状態でも
ユニバーサルの付け外しが可能です。
右写真の状態まで組み付けて、ステアリングブロックがスムーズに可動する事をを確認しておきましょう。
必須ではありませんが、リヤハブのホイールハブ側の面を
平ヤスリで少しだけ削っておくとホイールハブと干渉しにくくなります。
以上で足回りパーツ群の組み立てが完了しました。
スムーズに可動する足回りは、「走り」に大きな影響を与えます。
じっくりと時間をかけて、ガタなくスムーズに動く足回りに仕上げてください!
次回は、これらのパーツをシャーシに組み付けていきます。